コラム サッカー現場発 中村俊輔、1本のCKにも長期的な駆け引き込める

日刊スポーツのサッカー担当記者が取材現場の空気を熱く伝えます  ジュビロ磐田MF中村俊輔の、コメントが印象的だった。今月7日にエコパで行われた清水エスパルスとの...

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コラム サッカー現場発 中村俊輔、1本のCKにも長期的な駆け引き込める

日刊スポーツのサッカー担当記者が取材現場の空気を熱く伝えます
 ジュビロ磐田MF中村俊輔の、コメントが印象的だった。
今月7日にエコパで行われた清水エスパルスとの「静岡ダービー」。
結果は0-0の引き分けに終わったが、背番号「10」は得意のセットプレーから好機を何度も演出。
前半42分には、CKを直接狙うなど3万598人の観衆を沸かせた。
 試合後、報道陣からこのCKについて問われた中村は、自身の“CK論”を語った。
「1試合平均でCKは4、5本ある。
その中で、ピンポイントで狙っていく時と、ちょっと守備を動かしたい時がある」。
 前半5分に得たこの試合最初のCKでは、ニアサイドに立つ清水FWクリスランの後方に落とすようなボールを蹴っている。
結果は誰にも合わず逆サイドに流れたが、中村は「ほんの1歩2歩だけど、ストーンの選手だったり、守備が引き気味になったりする」と、直接狙ったCKも含めた狙いを明かした。
 これで守備を動かすと、後半2分のCKではFW川又堅碁の頭にピタリと合わせた。
同11分にはCKでビッグチャンスを演出し、同18分にもショートCKからDF高橋祥平の頭にピンポイントクロスを供給。
いずれも得点には結びつかなかったが、前半のCKを布石に確実にゴールに迫った。
 中村は最後に「この試合だけじゃない。
スカウティングのビデオを撮ったりもしている。
こういう小さな積み重ねが結果につながったり、味方の可能性を広げたりする」と結んだ。
 FKの名手として世界に認められた中村の左足。
そのキックの正確性はもちろんだが、1本のCKにも「1試合」、さらには「シーズン」を見据えた駆け引きが込められいる。
そんな極意を聞けた貴重な時間だった。
 ◆前田和哉1982年8月16日、静岡市生まれ。
小2からサッカーを始め、高校は清水商に所属。
10年入社。
一昨年までは高校サッカーを取材し、昨年から磐田担当。

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